LIZARDRY のツケ払いと一緒にみる、今年の総括 【上半期】
はじめに
「年の瀬」
年の瀬とは、1年の終わり、つまり12月末を指す言葉だ。
この「瀬」という言葉は、川の急流等を指す言葉である。では何故それが使われているかご存じだろうか。
江戸時代、ツケ払いの清算は大晦日に行われていたらしい。それのせいで、12月末は慌ただしい季節だった様だ。その様子を川の急流に例えたことから、年の瀬と言うようになったらしい。
因みに、私はこの記事を書き始めた10分前にこの由来を知った。
実に趣深い。
さて、現代ではツケ払いの文化は途絶えているため、川の急流、瀬のような慌ただしい様子はない...
なんてことはない。
年末調整や確定申告の準備、帰省や総括、行事に出会い。新年の準備。
どうにも慌ただしい印象が、大政奉還が行われてから150年以上経っても変わっていない。
そして何より、我々にはツケ払いの文化すら未だに定着している。
そう、クレジットカードである。
家から出ずに過ごし、マウスと箸、エアコンのリモコンしか持ち上げられない貧弱な私としては、銭の類も重く感じてしまい持ち歩きたくない。そのためクレジットカードは生命線でもあり、ツケ払いによって生かされている。
このツケ払いの履歴を追い、無駄遣いを悔い改めながら、今年を清算していこうではないか。江戸時代のように。
※今年がまだ終わっていない為、今月は上半期をお届けします
2024年1月のツケ払い
【ニフクラmobilebackend : 55,000 JPY】

早速、中々に苦い思い出が蘇る明細を発見した。
ニフクラmobilebackendとは、所謂MBaaSである。
MBaaSとは、スマートフォン等のアプリケーションにおいてサーバー等のバックエンド機能をお手軽に実装できるようなサービスである。
「Refind Self : 性格診断ゲーム」のリリース時はこのサービスを利用して、性格や行動のデータを集計していた。しかしながらリリース1ヶ月後。このサービスの終了が発表される。
サービスの終了は3月だったが、サーバー移管と別のMBaaSに切り替える作業を行わなければならない。
しかし、リリースして間もない上に沢山の方に遊んで頂いている、一番ホットなタイミングである。私のような豆粒個人開発者がこんな奇跡のタイミングを逃してはならない。
その為、「メンテナンス期間を設けたくない」&「失敗も出来ない」という2重の重しが重くのしかかる。三重である。
iOS,Android,Steamの3プラットフォームで利用可能で、世界中で利用できて、さらにリリースしながらサーバー移管とMBaaSの切り替えアップデートを行わなければならない。
何らかのサービスを運用されている方なら、この大変さを感じて頂けると思う。結局、リリース後からこの作業に取り掛かり、1/31のアップデートでようやく完了した。
せめてリリース1ヶ月前に発表されていれば、ここまで大変では無かったのだが。
それでも、おそらく赤字であっただろうにも関わらず扱いやすいサービスを提供し続けてくれていた富士通さまには感謝したい。
そして、パブリッシャーさまのデバッグ協力がなければここまでスムーズに出来なかっただろう。改めて感謝を述べたい。
2024年2月のツケ払い
【SHAKA de MEX:7,490 JPY】

2月に引っ越しを控えた私は、お気に入りの外食店を満足するまで食べ歩いていた。ここはそのうちの一つ。最寄り駅にあったメキシコ料理屋で足しげく通っていた。
お気に入りは・フィッシュ・シュリンプ・バルバコアの3種のタコスで、パイナップルジュースと共に頂くのが堪らなかった。

今でもこの味は忘れられない。もし美味しいタコスが食べたい方は、一度訪れてみるといいかもしれない。お店の雰囲気も良い。
ツケ払いの値段は3人分なので、お値段もそれなりにリーズナブル。安心して欲しい。
▼SHAKA de MEX Instagram URL▼
https://www.instagram.com/shaka_de_mex/
2024年3月のツケ払い
【UBER *EATS HELP.UBER.COM : 1,260-3,168 JPY】

引っ越しが完了してから直ぐに自炊は中々腰が重い。出来なくはないが、一度空にしたら冷蔵庫が再び活気を取り戻すのにはしばし時間が掛かる。冷蔵庫とはそういう生き物である。
いつも奥の方に隠れて出てこない、恥ずかしがり屋の謎の調味料君だって、もういなかった。
そんな言い訳を与えてしまえば、怠惰にならざるを得ない。
「今日はUBERにしちゃおうよ。引っ越したばかりだし☆」
緑の悪魔から、そんなささやき声が聞こえてくる。
iPhoneのロックを解除するのに、そう時間は掛からなかった。
2024年4月のツケ払い
【L’ABEILLE : 3,414 JPY】

引っ越しの荷解きも落ち着き、新生活に慣れ始めた3月。
春の暖かさを感じはじめ、冬眠から目覚めたくまのプーさんさながら、はちみつを求めてL'ABEILLEへ。
(くまのプーさんは冬眠するのかは知らない)
私はプーさんになりきっているが、恐らくこれは贈り物だろう。
私がはちみつを食べるなら、恐らく赤いキャップで大容量の、おしゃぶりのようなはちみつを選ぶに違いない。このような高級品は買わない筈。
しかしながら。誰に何のために贈ったのか、まるで記憶がない。
親戚かなにか挨拶に持って行ったものだとは思うが...
私が貰いましたという方がいたら、こっそり教えて欲しい。私に贈ってくれという方がいたら、関係値によっては喜んでお贈りさせて頂きます。新年のご挨拶にでも。
2024年5月のツケ払い
【BLIZZARD ENTERTAINMENT : 625-2,500 JPY】

BLIZZARDに感謝の課金である。
嘘である。
負け続けた男の、敗北者の課金である。
Hearthstoneというゲームがある。BLIZZARD開発運営のデジタルカードゲームで、のちのDCGというゲームジャンルに多大な影響を与えた素晴らしいゲームだ。
このHearthstoneには様々なモードがあり、
・王道の「ハースストーンモード」
・DOTA-Auto Chessライクの「バトルグラウンド」
・即席デッキで戦う「闘技場」
等がある。
しかしながら、個人的に贔屓していたモード別にあった。
「デュエル」である。
ただでさえランダム性の高いハースストーンに更にランダム性を色濃く加えたようなモードで、さながらDCGのローグライクPVPといったところだろうか。
これが4月に終わるというのだから、私は駆け込むように遊んでいた。
課金通貨またはゲーム内通過を支払うことで遊ぶことが出来、3敗するまでに7勝すれば資産が増えるゲームシステムだった。そのため強者はカードを集めるための通貨すらこのモードで稼ぐことが出来る。弱者は貪られるのみ。
さて、私はどちら側だったかというと、こまめに課金しているこの明細を見れば理解していただけるだろう。
因みに、現在はDOTA-Auto Chessライクの「バトルグラウンド」が人気のようだ。実際面白い。
DOTA-Auto Chessからインスパイアされたであろうこのモードだが、そもそもBLIZZARD-WarcraftあってのDOTAである。そう考えると、何とも面白い関係である。
因みに私はDOTA-Auto Chessライクの一角、RIOT-TeamFightTacticsをプレイ中だ。
閑話休題。6月に進もう。
2024年6月のツケ払い
【ENEOS-SS : 1,072】

ガソリンスタンドでガソリンを入れている。
値段からわかる情報は、これが車のガソリンではないという事だ。
趣味のオートバイ、HONDA-Rebel 250のものだろう。
本格的に暖かくなりはじめ、ツーリングの季節が訪れていた。
沢山距離を走り、遠出するツーリングも大好きだ。
しかし最近は専ら、40-50km程度の速度でトコトコと近場を走るのが心地よい。そのため、ガソリンの給油も大した量ではない。
新作のアイデアを考えるために、近所を散歩でもしていたのだろう。
「Refind Self : 性格診断ゲーム」のリリースやその後の対応、引っ越し等諸々終わり、3月頃からようやく新作に手が付けられ始めた筈。
ただ、新作の企画に頭を悩ませていたため、頻繫にオートバイに乗って考えていた。上がったハードルや、他の小規模開発ゲームのクオリティの上昇、作りたいもの、足りないもの、求められているもの、等々。
考える事は幾らでもある。
結局、この時考えていた企画は没となった。
次第に梅雨は終わりを迎え雲から光が差し始めるが、新作の暗雲は未だにたち込めたままである。
おわりに
上半期分のみの報告となり少し中途半端な気もするが、今年がまだ終わっていない。12月、これからどんなツケ払いが発生するか未定である。
その為、下半期は1月の投稿としたい。
しかし、折角の12月の記事なので軽くゲーム制作面での今年の総括に触れたいと思う。
今年はとにかく企画を練っては没にした年だった。
6月のように頭を悩ませては、没にした企画をそっと隅に置いて新しい企画を練り、プロトタイプを作り、そしてまた隅に置く。
今年はプロトタイプの数だけで言えば、5個程作ったと思う。
念密な企画のシートだけで言えば10個程。
雑多な原型のアイデアは200個以上。
テストプレイまでに仕上げられた数、0個。
そして今、少し前に進めそうな企画を1つ、制作している。
プロトタイプを制作中だが、テストプレイの結果が良ければ公表も出来ると思う。
折角なので、その企画のイラストを1点、置いておきます。
楽しみにしてくれている方々には本当に感謝しています。
その方々に支えられて、今日も作り続ける事が出来ています。
ありがとう。BIG LOVE!! よいお年を。

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